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耐震補強改修工事@旭川実業高等学校▶Photo.12

写真:12枚 更新:2021/05/22 作成:2019/03/21 Osami HAMAGUCHI
耐震診断と耐震補強工事において、通常耐震診断と耐震補強計画を同時に作成してもらうケースが一般的と思われます。本件も大手設計事務所により作成されました。学校側にはその内容をチェックできる専門家がいないため、第三者によるピアチェック(適合性判定)の依頼を受けました。果たして、耐震診断に関しては問題がないものの、耐震補強計画においては、新築に誘導するためかと思えるような計画案になっておりました。根本の原因は計算上不利になる短柱の存在をそのままに、計算ソフトのNGがなくなる迄補強材が設置されていることでした。そこで、当方で短柱の存在をすべて解消する処置を施して、再度必要な補強材の数を算定し、新たに積算をしたところ、耐震補強工事の予算が当初の1/3に縮小できました。そこで余裕のできた予算を使い、新規に外壁周りの断熱材の施工とパネルヒータを使用した暖房システムが導入できました。耐震補強計画にはいろいろな解決方法が考えられるので、第三者によるピアチェック(適合性判定)が望まれます。